■ 続・オレ結婚し
ますM |
親のいいなりで付き合う事になったオレ。
はぁ〜逢うのも嫌だ。でも、逢わないとお客さんから「最近逢ってな
いらしいじゃない?どうしたの?」って、言われてしまうオレ・・・
彼女は紹介者にあれこれ報告をしているらしい。
ある日のデートの帰り、いつものように食事を終え、彼女を家まで送
っていたのだが、彼女は中々車から降りてくれない。
「まだ帰りたくないの」っと言う彼女。
いつもならキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !って言いたいところ
だが、今の心境はコナイ━━━━━━━━('・c_・` )━━━━━━━
━!!!
って感じだ。
「まだ帰りたくない」って言うのは、多分彼女から誘っているのだと
思う。
付き合って一ヶ月、彼女とはキスすらしていない。
はぁ〜、オレどうする?っと、心の悪魔と天使に聞いてみる。
悪魔「やっちゃえよ。彼女もそれを望んでいるぞ」
天使「いや、ここはちゃんと帰った方がいいよ。もしやっちゃったら
責任とらないといけなくなるよ」
悪魔「うるせ〜、天使はどこかにいけ。やっちゃえ、やっちゃえ!!
」
天使「悪魔君は黙ってて。とにかく理由をつけて帰るんだよ。責任問
題になったら、結婚させられちゃうよ」
オレの心の悪魔VS天使が格闘していた。
彼女の顔を見る・・・
「早く、どこかへ行こう」っとせかす彼女。
オレ、どうする?
つづく
|
■ 続・オレ結婚し
ますL |
一通り親に報告して自分の部屋に戻ろうとした時、一本の電話が鳴っ
た。
オフクロが電話にでる。どうやら紹介者のお客さんらしい。
今日の話を聞きに電話してきたみたいだ。
まぁ、紹介者のお客さんには悪いけど、今日の話は無かった事にして
欲しい。
オレは親に「無理」って言ってあったので、紹介者にもそのむねを伝
えてくれるはずだ。
「はい、はい、そうですか」っとオフクロが答えるだけ。
今日の話を聞きに電話してきたんじゃないのか?
普通なら「「いや、家の息子は気乗りじゃなくて・・・」って言うは
ずだが?!
相変わらず「はい、はい、そうですか」しか、言ってないオフクロ。
オレ、なんか相手にまずい事でも言って、それの苦情なのかもしれな
い。
でも、心当たりはないぞ。一応無難に対応したはずだ。
「家の方もそれでいいです。はい、大変お世話になりました。では、
失礼します」っと、電話を切った。
「ちゃんと断ってくれた?」
「家に電話くれる前に先方から電話あったみたいで、先方の方は乗る
気らしいのよ」
オレはそんな事は聞いていない。断ってくれたかだけ聞きたい。
「だから、断ってくれたんでしょ?」
「あんたね、先方がいいって言ってくれるんだから、付き合ってみな
さいよ。あんたみたいなのを気に入ってくれたんだから」
どうやら、紹介者の方にはOKを出してしまったみたいだ・・・
ふ ふ ふざけるなー。何でオレがストライクゾーンをブラックホー
ルまで下げないといけないんだ!!
オレは仮に、世界で彼女と二人っきりになったとしても、絶対に結婚
はしない!!
なのに、なんでオレが彼女と付き合わないといけないんだ。
逢うだけのはずが、オレは親の戦略にまんまと乗せられたと言うのか
?
はぁ〜、確かに紹介者がお客さんって言うのがやっかいだった。
お客さんの顔もあるだろうし・・・
でも、あまりにも非情すぎやしませんか?
オレの人生真っ暗になった瞬間だった。
つづく
|
■ 続・オレ結婚しますK |
ドライブと言っても、約2時間ぐらいあてもく車を流し、お見合い相手の家の近くまで送って行った。
オレには限界の2時間だった。
とにかく苦痛の一言だ。
ようやくオレは開放される。
「今日はありがとう。では」
「いいえ、こちらこそ。今日は有難うございました。次回会えるの楽しみにしてます」
へっ?今なんておっしゃいました?
次回なんてもうないんですけど・・・
「では、さようなら」っと、もう後がないんだっと悟られるように、少し強い口調でいった。
「あっ、はい。では、また」
この女はまだ気付いてないのか?オレは「さようなら」っと強い口調で言ったのに・・・
まぁ、いい。もう本当に逢うことはないのだから、好きに言わせておけば。
オレはその場から逃げるように車を走らせた。
ふ〜疲れた。やっと家までたどり着いたぜ。
家に入ると「どうだったの?」っとおふくろが聞いてきた。
「いや、もう二度と会いたくないからね」っと、率直に答えた。
もう二度と会いたくない女性!!オレは意外と心が広いが、流石に今回は無理。
「あんたね、人は顔じゃないよ。心だよ」って、会う前と同じセリフを言われた・・・でも、無理なものは無理!!
「とにかく、無理だからお客さんの方にはうまく断ってね」
そう言うと、親は少し困った顔をしていた。
やはり、お客さんの紹介だから断るのは言いづらいのだろう。
でも、今回ばかりは許してくれ。「逢うだけ」って約束したはずだしね。
つづく
|
■ 続・オレ結婚しますJ |
ドライブ・・・行きたくない!!
って言うか、何でオレがあんたを乗せないといけないの((+_+))
だが、紹介者のお客さんの顔を潰すこのもできない。
しょうがない、乗せてどこかへ行くか。
あまり遠くも行きたくないし、それこそ夜景なんぞ、この人とは見たくもない。
まぁ、ドライブって言っても、そこへんにでも行ってお茶してかえるべ。
彼女を乗せ、車は走り出す。
「カズヒコさんはどんな音楽が好きなんですか?車の中にCDとか入っていないんですか?」
「いや、今日は持ってきてないんだよ。残念だけど・・・」って言うが、本当は車の中に入っている。
オレは彼女と共感したくないので、FMラジオをつける。
すると、FMラジオからドリカムの「未来予想図」が流れてきた。
って言っても、オレはドリカムなんぞ知らない(ドリカムファンの方すみません)。
オレは洋楽しか聴かないので、邦楽はちょっと・・・そこで他のFM局に合わせると「あれ、私ドリカム好きなんですよ。今の未来予想図ですよね」っと言ってきた。
「あ〜そんなんだ。ごめん、今局を戻すね」っとラジオ局を元に戻す。
はぁ〜、オレこの手の音楽苦手なんだよなぁ。
やっぱり彼女とは趣味も合いそうにもないな。
まぁ、今日だけだから付き合うか。
「いいですよね、未来予想図って。未来予想図Uも私好きなんです」
「はぁ〜そんなんですか。私はあまり音楽とか好きじゃないので・・・」
「えっ、そうなんですか?私ドリカムとか好きなんですよ。なのでこれから私を想って聞いてください」
(^。^?) あの・・・あんたなんか想いたくもないし・・・って、言いたいが、ここはグッと堪えて「はい。そうしますね」っと答えた。
多分、この答えがいけなかったのだと思う。これからのオレの人生を変えるとは!!
つづく
|
■ 続・オレ結婚し
ますI |
一通りお客さんの挨拶が終わる。
そして、今度はうちの親がオレを紹介した。
オレの事はどうでもいいから、早く食事を済ませてこの場から立ち去
りたい。
今度は相手の親がお見合い相手の紹介をする。
オレは相手に興味もなにもないので、聞く耳をもたない。
どうせ、今日その場限りなので、相手の事なんてどうでもいいのだ。
相手側の紹介も終わり、食事をしながら歓談となる。
相手の顔もみないで、もくもくと食事をする。
相手側の両親からオレに「カズヒコさんは休日とかをどうすごしてる
んですか?」
オレは「ナンパです」って答えようかと思ったが「海行ったり、ドラ
イブを楽しんでます」っと当たり障りのない答えをした。
はっきり言ってオレに質問するんじゃねーっと思ってた。
それを答えたところで、どうなるわけでもないのに。
当たり障りもない答えを続け、食事も無事おわる。
これで今日は開放されるなぁ!!よかったぜっと思っていたのだが「
それじゃ、私達はこのへんで。後は、お若い二人で楽しんでください
」っと言うお客さん。
ガーン・・・マジかよ。
オレは二人っきりになんてなりたくない。
そう思っていたのだが、無情にもお客さんとうちの両親、そして相手
の両親が退席していった。
凄い重い空気が漂う。
相手も何も喋ってくれない。勿論オレも何も喋りたくない。
帰りたいよ〜誰か助けてくれ〜。
ふと彼女が「ドライブが趣味ですよね。今日は車で来てるんですよね
。これからドライブ連れてってください」っと言うではないか!!
(/||| ̄▽)/ゲッ!!!マジっすか?オレはお見合い相手にドライブする
ハメに・・・
つづく
|
■ 続・オレ結婚しますH |
断ってくれるものだと思っていた。
っが、先方の方からの答えは「逢ってみたい」だった・・・
マ マ マジかよ!?今回ばかりは断って欲しかったのに。
世の中上手くいかないものだ。
オレのストライクゾーンをブラックホールまで広げなくてはならないのか?
いや、これはあくまでも逢うだけでいいのだ。
逢うだけなら、別にいいや!!っと、後で後悔するとも知らず、オレはお見合いを承諾した。
お見合い当日、本当にドキドキもなにもない。
どちらかと言うと、めんどくせーっと思ってしまっている。
逢うでけって言ったが、逢うのも気が重い・・・
オレは両親と一緒に某料亭に出向いた。
そこにはすでに、お客(今回の話を持ってきてくれた人)さんと、お見合い相手の両親、本人が待っていた。
オレは一瞬顔が凍りついた・・・
写真で見るより、オレのストライクゾーンを外していた。
これから数時間の間、オレはこの人の相手をしなくてはならないのか。
早くこの場から去りたい。
お客さんが「まぁ、本人を真ん中にして座ってください」っと・・・オレはシブシブ相手の前に座る。
もう、顔をあげるつもりもない。
って言うか、本当に相手の顔を見たくない。
「え〜、本日はお日柄もよく・・・・」ククク、まるでテレビで見るお見合いシーンと同じじゃないか。
笑える。本当にお見合いシーンを見てるみたいだ。って、そうか、オレがお見合いしてるんだっけ?
もう、オレは人事になっている。
つづく
|
■ 続・オレ結婚し
ますG |
0勝30負・・・この記録はナンパより成績が悪い。
オレのプライドはガタガタ。
親に「もう、結婚相談所退会しよ。半年誰とも会えないなんて、金の
むだじゃん」っと言う。
本当はお金よりもオレのプライドが許せなかった。
今までかかった金額652000円。
これだけ使ったにも関わらず、誰一人逢っていない。
親も「う〜ん、そうだなぁ・・・」っと言って退会を承諾してくれた
。
それから数日後、親がお客さんからのお見合い話をもってきた。
オレは「もう、いいよ。お見合いなんて」
「でも、逢うだけあってみてくれ。一応お客さんの紹介だし」っと一
枚の写真をオレに見せた。
な な なんなんだ!!(∂。・?) この女性はサッカーゴールまで下
げても、オレのストライクゾーンには入らない。
む む ムリッす・・・
「え〜、オレ嫌だよ。断ってよ」
「お前な、人は顔じゃないぞ。心だぞ!!」って、おいおいオヤジさ
んよ、オヤジさんまで遠まわしに「ストライクゾーン外」って言って
るじゃないか。
「とにかく嫌だからね」
「まぁ、そう言うなよ。お客さんだって、お前のこと考えて話を持っ
てきてくれたんだぞ」
「嫌だ」
「とにかく逢うだけでいいから。先方にもお前の写真を渡す事になっ
ているし、向こうだって断ってくるかもしれないだろ?」
そ そ そうだった!!オレは仮にも0勝30負男だ。
どうせ断ってくるであろう。一応お客さんの紹介だし、向こうから断
ってくれるなら、それの方が有難い。
つづく
|
■ 続・オレ結婚しますF |
さて、手紙でも開けてみるか。
「○月○日1時30分より」と書いてある。
フム、その日に逢うのか!!
火曜日とかかな?相手は美容師だし。
カレンダーを見ると、その日は日曜日になっている。
オレに逢う為に休みを取ってくれたのか!?
なんて優しい子なんだろう。
もう最高っす。っでどこで逢うんだ?
「○○ホテルで」なるほど新宿なのか。
オレは近くていいなぁ。当日はやはりスーツで行くか!?
さて、全部一応目を通すか。
「お見合いパーティーを行います。男性10000円 女性8000円の会費が必要となります」
( ̄△ ̄;)エッ・・?な な なんなんだ・・・
てっきり、お見合いできるものだと思ってた。
お見合いパーティーっていったい・・・
この手紙は「お見合いパーティーのご案内」だったのだ。
てっきり、お見合いの日取りが書いてあると思ったのだが。
そして、待てど暮らせど「お見合いの日取りが決まりました」っと言う手紙は届かなかった。
オレはそうとうに凹んだ。
ストライクゾーンをサッカーゴールにしたのに、そんなところまで広げたのに・・・
オレはこの半年、30枚の写真を見てきた。
それも、全てオレのストライクゾーン外。
だが、女性からするとオレは宇宙のストライクゾーンに下げても逢えないと言うのか???
┌|゜□゜;|┐オレっていったい・・・・・
つづく
|
■ 続・オレ結婚しますE |
入会して半年、ついにオレも結婚かぁ〜(~o~)
想像すると、意外と楽しいもの。
結婚相談所に写真を送りかえし、二週間がすぎた。
そろそろ結婚相談所の方から手紙が届くはずだ!!
早くお見合いって言うのをやってみたいぜ。
どんな感じなんであろうか?
よくテレビドラマで見ているお見合いシーンが目に浮かぶ。
あんな感じなのか?
って事は、相手は着物でくるのか!?
そして一緒に食事して、引き合わせてくれた結婚相談員が「じゃ、後はお若いお二人で」って言って、消えて行くのかな?
なんか笑えるぜ!!オレも「ご趣味は?」なんて、聞くのであろうか?
そして相手も「お茶を少々」っとか言うのか?!
益々楽しみになってきたぜ。
写真を送り返して二週間。
結婚相談所から一通の手紙が届いた。
うひょ〜、やったぜ。お見合いかぁ〜オレもいよいよ結婚するかもしれないな。
結婚生活って甘いものであろうか?
毎日チューをして「行ってくるよ」って言って仕事にでるのであろうか?
でも、まずはお見合いを成功させなくてはならないな。
さて、手紙でも開けてみるか。
つづく
|
■ 続・オレ結婚しますD |
入会して6カ月目に、ストライクゾーンをホームベースから、サッカーのゴールぐらいまで広げた。
そして、毎月恒例の写真が送られてきた。
6カ月ぐらいすると、意外とワクワクなんてしてない。
まぁ、どうせ・・・っって気持ちが強いせいだろう。
5カ月25枚の写真が送られてきたが・・・とんでもないぐらい好みではなかった。
さて、今月は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
サッカーのゴールまで広げたストライクゾーン。
一人引っかかりました(・ε・)/
ホームベースのストライクゾーンなら引っかからないが、やはりサッカーのゴールまで広げるといるのね。
相手は美容師の26歳のお方。
この人に「逢いたい手紙」をそえ、結婚相談所に写真を送りかえした。
まぁ、今回は多分大丈夫でしょ!?
入会して半年も空振りできてるのだから、今回は大丈夫なような気がする。
美容師か・・・相手は火曜日が休みだからなぁ。
オレとは休みが合わないな。
でも付き合うとなると、この彼女に髪を切ってもらうのか?
それもまた楽しいなぁ(~o~)
オレは過去に「美容師ナイト」っと言うクラブのイベントで美味しい思いをしている。
結構カワイイ女性だった。
もう、それとカブるカブる・・?(^▽^*)。。oO(妄想中)
写真写りが悪いだけで、実物はかなりカワイイに違いない!!
なんか、期待に胸膨らませてきたじょー。
つづく
|
■ 続・オレ結婚し
ますC |
次の月もやはり5枚の写真が送られてきた。
でも、やはりと言うか・・・とんでもねー
ちなみに、家事手伝いと美容師が多い。
やはり出会いが少ないのであろう。
今月も会いたい女性見付からない・・・
来月に期待か?!
それから次の月もその次の月も、同じような写真が送られてくるだけ
。
現実とはこんなものだと思う。
どう?ストライクゾーンを下げても、まったく会う気はしない。
入会して5ケ月目の写真が送られてきた。
興味のない写真・・・だが親が「あんたね、人間顔じゃないよ。一度
ぐらい逢ってみなさい」っと、ごもっともな意見。
でも、この中から選ぶのキツイっす・・・
どれも同じようなもの。写真を裏側にして一枚引いて、写真を取った
人に逢ってみるか?!
オレからすると清水の舞台から飛び降りるようなもの!!
おそるおそる写真を引いてみた。
選ばれたのは29歳 家事手伝いの女性。
非常に微妙といったところだ。
まぁ、逢うだけなら別にいいかっと思い、結婚相談所に逢いたいっと
言う手紙を送付して写真を送りかえした。
それから二週間・・・何も結婚相談所の方から連絡がない。
連絡がない場合、相手に会う意思がないと思ってくださいっと言われ
ていた。
なんともショックな事だ。そういえばオレって、この5ヶ月女性の方
から会いたいって言われてないぞ.....(;__)/|
とんでもなく凹んだ。オレの氷河期到来か!?
つづく
|
■ すみません |
今日、サイトのリニューアルをしたんですが、これが想像以上に手間取ってしまって・・・
サーバーが上手く受け付けてくれなかったもので
明日「続・結婚しますC」を書きます
楽しみにされていた方、本当にすみませんでした
|
■ 続・オレ結婚しますB |
結婚相談所に入会して二週間。
結婚相談所から書類が届いた。
この書類の中にはコンピューターではじき出した、一応オレの好みの女性のプロフィール付き写真が同封されている。
これが毎月届くようになるのだ。
プロフィール付き写真、一枚に付き5000円を払う仕組み。
入会金も50万円とオレには高いと思うのだが、さらに写真一枚が5000円もするのだ。
今月は5枚のプロフィール写真が送られてきた。
勿論、オレは多少期待をしていた。
書類を開け、まずは一枚目のプロフィール写真を見る。
・・・オレのストライクゾーンを甘めに設定しても(ストライクゾーンとは個人の好みによるもので、けしてブ○とかではありません)おもいっきり外れているじゃねーか!!
プロフィールにも目を通さずに次ぎ。
これまた・・・嘗めてるとしかいいようがないので次。
・・・勘弁してくれよ〜(´・ω・`)地球上に、たとえ二人きりになっても無理だー!!気を取り直して次。
.....(;__)/| ずぅぅぅぅん む む むりっす
そして今月最後の写真にいく。
ΣΣ┗(___(ェ)___)┛ガーン!なんなんだ、これは・・・
勝手に写真を送ってくるのはいいが、もう少しなんとかしてくれ〜
これじゃ、今月25000円をドブに捨てたのと一緒じゃん!!
はぁ?って感じだ。まぁ、オレが払う訳ではないのでいいが・・・
ちなみに、5枚送られてきた人に返事を書くと、一人1000円で5人全員に返事を書く事も可能なのだ。
そして、相手も逢ってくれるとなると10000円を結婚相談所に支払う仕組みになっている。
そして結婚成立となると、10万円を払う仕組みだ。
これってかなりいい商売だと思う。
今月は失敗したが、来月に期待しておこう。
つづく
|
■ 続・オレ結婚しますA |
結婚相談所と言うと、出会いのない男女が結婚するところじゃないか?
確かに、オレはナンパ以外知り合うチャンスはない。
仕事はオヤジとオフクロの三人でやっていて、取引先といえば、おばちゃんぐらいしかいないのだ・・・
でもさ、なんでオレが結婚相談所なのよ?!
っと考えながら、だんまりと座っていると、先ほどのおばちゃんスタッフが戻ってきた。
お茶をオレとオヤジに差し出す。
「こちらがカズヒコさんですね?」っとオヤジに尋ねる。
「はい。これがカズヒコ本人です」どうやらオヤジは土曜の前に来ていたらしい。
それで本人を次回連れてきて欲しいと・・・
おばさんスタッフは「こんにちは。まずはですね、こちらにお名前と住所と電話番号と生年月日をお書きください。そして、二枚目の用紙にはいろいろな質問がなされてますので、そちらもお書きください」
はぁ?マジでオレ結婚相談所で知り合った人と結婚するんか?
まずは一枚目の用紙に名前、住所などを書き込んでいく。
次に二枚目はオレの身長 体重 職業 年収 趣味などを書く。
書き終えると、おばさんスタッフが三枚目の用紙を渡してきた。
三枚目はオレの好みの女性を知るやつみたいだ。
マークシートタイプがほとんどである。
まずは貴方の希望する女性の身長。
160cm〜って所に○を付けた。
次は体重他、事細かく質問されている。
趣味 家族柄など。例えばオレは長男なので、相手に希望するところに長女を外すみたいな欄まであった。
とにかく、相手に対する用紙は笑えたなぁ。
顔の好みまで書く欄があったらいいのに!!
そんなこんなで、一応書き終える。
次にオヤジが「この前言われていた写真です」っとおばさんスタッフに手渡した。
( ̄△ ̄;)エッ・・?いつのまにそんな人の写真まで・・・
写真は規定があって、三ヶ月以内の写真だ!!
そう言えば・・・この前何故か写真を撮られたような?!
「はい。お預かりいたします。では、システムのご案内から。毎月25日にカズヒコさんの希望する女性をコンピューターで弾き出し、当てはまる女性のプロフィールと写真をお送りします。勿論、先方の方にもカズヒコさんのプロフィールと写真を送ります。双方が気に入ってもらいますと、お見合いって形でお会いできます。そこでお互いが気に入ればお付き合いできますので」
はぁ、そうでっか。お見合いなんてする年なのか?オレは23歳だぞ。
まぁ、なんか楽しそうだしいいか!!(~o~)
つづく
|
■ 続・オレ結婚します |
オレはかなりショックをうけていた。
彼女を思う日々・・・
情けないが、何もやる気がしない。
そんなオレを見かねたのか?おやじが「今週の土曜日の昼空けておけ」っと言う。
何なんだ?オレに何の用があるんだ?
オレはオヤジから誘われるのも初めてだ・・・
オレはオヤジと一緒に仕事をしているので、てっきり仕事関係かなにかだろうっと思っていた。
土曜日当日、オレはスーツに着替えさせられた。
多分、うちの業種関係の見本市だろう。
めんどくせー。オレは何もやる気がないってーの。
はぁ〜気が重いなぁ。
オヤジと電車に乗り、やってきたのは新宿だ。
珍しいなぁ、新宿で見本市なんて!?
っと考えながら、オヤジの後について行く。
とあるオフィスビルに入って行くオヤジ。
へ〜、うちの業種にも立派なところあるんだ。
エレベーターに乗り、かなり上の階に着く。
エレベーターを降りると「○○結婚相談所」って所についた!!
何だ、ここは?こんな所で見本市するのかよ?
オヤジは迷わず「○○結婚相談所」に入っていった。
オレは訳分からずオヤジの後について行く。
そうすると中のおばさんスタッフらしき人が「あっ、お待ちしておりました。どうぞこちらへ」っと、オフィスの中の方へと案内しはじめた。
「結婚相談室」っと書かれている、仕切りだけの部屋みたいな所に通された。
そこはテーブルと椅子とパソコンが置かれている。
「どうぞ、お掛けください」っと、さっきのおばさんスタッフが言う。
オレとオヤジはその椅子に座る。
「少々お待ちくださいね」っと、おばさんスタッフが部屋から出ていった。
オレは何がなんだか分からないでいた・・・
ここは何処?私は誰?の世界である。
つづく
|
■ オレ結婚しますF |
「私、私ね・・・」っと言葉を詰まらせる彼女。
「夏、どうした?何でも言えよ」
「私、私、明日結婚するんだ・・・」
ヘッ?誰と?オレとか?
オレの頭は混乱していた。
彼女の話を聞くと、彼女はオレに逢う前に婚約していて明日結婚するみたいだ。
その結婚が決まってから、彼女は本当に大丈夫なのか?っと結婚に不安がっていたのだ。
いわゆるマリッジブルーってやつで。
そこで彼女はオレの事を思い出していたらしい。
婚約者とオレを比較しながら・・・そうしたらオレから突然電話があった。
彼女はオレと逢って、婚約者の事を相談しようとしていたらしい。
だがオレと逢って、婚約者の事など忘れて、オレとの時間を楽しんだみたいだ。
それから彼女は婚約解消しようと思った。
毎日毎日悩んで悩んで・・・だが、一つの答えが見付かったらしいのだ。
「今の彼は私を凄く大切にしてくれるの。私を一番に想ってくれる。今のカズヒコも同じだと思うけど・・・」
「思うけど?」何なんだ?オレだってそいつに負けないぐらい夏を想っているぞ
「今の彼は結婚タイプ。カズヒコは彼氏にするならいいけど、結婚タイプではないと思うの」
Σ(|||▽||| )け け 結婚タイプじゃないって・・・
その後二人の会話はなく、ホテルを出る。
「送って行くよ」っと言うと「ううん。いい。タクシー拾うから。今までありがとう。カズヒコの事は忘れないから。そしてカズヒコも幸せになってね。じゃ」っと言うと、振り返りもせず、そのまま歩いて大通りの方へ消えていった。
オレは彼女が一度でも振り返ったら追うつもりだった。
だが、彼女の決意は固かったのか、一度も振り返らずに行ってしまった。
あれから10数年、オレは「結婚タイプじゃない」っと言われる事、数知れず・・・
悲しい・・・(ToT)
|
■ オレ結婚しますE |
待ち合わせの場所に着くと、すでに彼女は待っていた。
いつものように手を振ると、彼女も笑顔で手を振り返す。
この笑顔、オレは一生見れるのか!?
今日、彼女にプロポーズをする。多分彼女も受け入れてくれるはずだ。
いつものように食事をし、そしていつものようにラブホに行く。
ここ最近のデートの定番だ。本当は夜景でも見ながらプロポーズすればいいのかもしれないが、オレはあえていつも通りにした。
一戦を終え、ベットでタバコを吸う。
彼女はオレに寄り添う。これもまたいつもと同じだ。
オレはいよいよプロポーズをしようと
「夏、あのさ」っと言うと同時に彼女の方も「あのね・・・」っと言う。
オレは話すのを止めた。
彼女の話に耳をかたむけた。
「ん?何?」っと言うと「うん。あのね、話さないといけないことがあるの」
「うん。何?オレも今日夏に話したい事があるんだ」
「カズヒコの方からでいいよ」っと言うが、彼女の「話さないといけない」が引っ掛かったので「夏から話な」
彼女のいつもの笑顔をが消え、今にも泣き出しそうな顔になる。
どうしたんだ?話さない事って?
「ずっと、話さないといけないって思って・・・」っと言うころには、彼女は泣いていた。
オレは何を彼女が言いたいのかわからなかった。
そして涙の訳も分からないでいた。
「何?話さない事って」っと、少しせかした感じで聞いた。
「ごめんね、ごめんね」っと謝り始めた彼女。
オレは何を謝っているのか解からない。
「本当にごめんなさい。私、私ね・・・」
つづく
|
■ オレ結婚しますD |
洒落たBarに飲みに行く。
食事の時は向かい合ったが、Barでは隣に座った彼女。
二人で何杯か飲むと、彼女の白い肌が徐々に赤く染まっていった。
少しうつろな目になっていき、それが妙に色っぽく感じた。
オレは彼女の目を見る。彼女は照れ笑いをしながらオレの方を見る。
自然と彼女の唇にオレの唇が重なった。
これはイケる!!そう確信したオレは「そろそろ店を出ようか」っと言うと「うん」っとうなずく彼女。
店を後にしたオレ達は自然と手を繋ぎ、ホテル街の方へ。
勿論彼女も行き先がホテルだと分かっているはずだ。
ホテルの前に着く。オレは彼女の手を引きフロントにいく。
彼女は何も抵抗なくオレの後を着いてくる。
そして二人は結ばれた!!
それから3カ月の月日がたった。
彼女とは週一、二で逢っていた。
高校時代付き合っていた時とは違い、オレは彼女を大切した。
オレの事を5年も忘れずにいてくれた彼女。
こんな彼女と結婚できたら幸せなんだろうな。
そっだ、オレ彼女と結婚しよう!
オレは彼女との結婚を想像しながら、彼女に電話をかけ「夏、今日逢おうよ。オレ夏に話したい事あるんだ」
「うん。私も今日逢っておきたいと思ってたの」
オレは幸せだった。彼女の「逢っておきたい」って言葉の意味も分からずに、有頂天になっていた。
そんなオレを見ていたおふくろが「何かいい事でもあったのかい?」っと言ってきた。
「オレ結婚します。近々親に彼女紹介するから」っと、結婚します宣言をした。
勿論親は喜んでくれた。
そして彼女にプロポーズをすべく、彼女との待ち合わせの場所にむかった。
つづく
|
■ オレ結婚しますC |
手を繋ぎ、次第に指と指を絡ませていった。
凄く新鮮だ。まるで付き合って当時に戻った感じだ。
レストランに着き、思い出話に花を咲かせた。
「覚えてます?カズヒコ君に初めて声をかけられた時の事?」
「うん。覚えているよ」
彼女に声をかけたのは電車の中だった。
オレは同じ高校の友達数人と帰る電車の中、彼女は一人で乗っていた。
友達の一人が「あの子、可愛くない?」っと言うと、他のヤツも「うん。かわいいよな。一年生かな?」などと会話をしていた。
オレもカワイイと思った。
カワイイと思った瞬間「ねっ、どこの駅で降りるの?」っと声をかけていた。
「初め声をかけた時、夏は驚いた顔してたよなぁ」
「だって、急に声をかけてくるんだもん。あの時、本当は何コイツって思ったんだ」
「ひで〜、そんな風に思ったんだ。オレは夏を見て、一瞬で恋に落ちたって言うのに」
「ハハハ、まったく。でも、声かけてくれた時嬉しかったよ」
「えっ!?マジに嬉しかった?」
「嬉しいよ。カズヒコ君だから話返したけど、他の人だったらシカトしてたもん」
なんとも嬉しい事を言ってくれる。
久しぶりに会ったとは思えないほど、会話は盛り上がっていた。
食事も終え、次は飲みに行く。
初めて二人で飲む。夏は酔うとどうなるであろうか?
そして、オレの目的は達成できるのであろうか?
勿論オレの最終目的はお持ち帰りである。
つづく
|
■ オレ結婚しますB |
それからオレは毎日のように彼女に電話した。
いよいよ、逢う当日になった。
彼女はどんな風になっただろう?
いい女になったかな?
期待に胸膨らませながら待ち合わせの場所に向かう。
今日は珍しく電車だ。
二人とも大人になったので、今日は食事の後に飲みにいくつもりだ。
待ち合わせ10分前に着くと、もう彼女の方が待っていた。
5年の歳月が流れているのに、二人とも直ぐにわかった。
彼女の方は格段にイイ女になっていた。
今をときめく「ほしのあき」を、ちょっとヤンキーにした感じだ。
勿論、顔もそうだがプロポーションも彼女に似ている。
オレはあの時の事を後悔していた。
こんなにイイ女を、あんな酷い別れ方をしたんだ。
だが、当時の彼女は某雑誌のモデルだったので、当時の決断としてはいたしかたがない。
でも、今はこうして会えたんだ。
「久しぶり」っと声をかけると、彼女は笑顔で「久しぶりだね。カズヒコ君は全然変わらないね」
自分では変わったと思ったのだが、彼女からすると当時のままだと思いたいのかもしれない。
「そっか?変わらないか?夏は大人っぽくなったな」
「うん。変わらないよ。そう?私も変わらないでしょ?」
「いや、いい女になったよ」っと言い、彼女を嘗め回すように見てしまった。
二人肩を並べ、食事の場所まで歩いて行く。
オレはドキドキしていた。5年前には味わった事がない。
手をつなぎたい。でも、彼女ははたして手をつないでくれるであろうか?
なにげに、手の甲を彼女の手の甲に当ててみる。
彼女は無反応だ。よし、思い切って手をつないでみよう!
彼女の手を握った。彼女は一瞬驚いた顔したが「嬉しい。前は手もつないでくれなかったよね」っと、笑顔で言ってくれた。
「そうだっけ?手つないだ事なかったけ?」
「うん。だって誰かさんは、あまり逢ってもくれなかったしね」っと、微笑んで言った。
つづく
PS Eventページに「マグロツーリング」をUPいたしました。よろしかったら見てください。
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■ オレ結婚しますA |
酷い別れ方をしたもんだ。
そういえばこの彼女、かなり可愛かったよなぁ。
学校でも1、2を争うぐらい。
もう一度逢いたいな。彼女に電話でもしてみるか?でも、もう結婚しているかもしれない。
ダメもとで彼女に電話してみっか!!もし彼女に逢えたら、あの時の事を謝りたいし。
その日の夜、彼女に電話してみる事にした。
トゥルルル、トゥルルルと電話の呼び出し音。
カチャッ「もしもし三浦ですけど」っと、明らかに彼女の声と違っていた。
「あっ、もしもし○○高校で一緒だったカズヒコですけど、夏子さんいらっしゃいますか?」
「はい、少々お待ちください」っと言うではないか!!オレはこの時、もしかすると、もう彼女は実家にはいないのでは?っと考えていた。
「少々お待ちください」って事は、彼女は今いるってことだ!
少し受話器を持つ手が震えていた。
電話に出てくれたところで、はたして彼女はオレを覚えていてくれるであろうか?
あれから5年も経っている。
しばらくすると「もしもし、電話代わりました。夏子ですけど」っと、懐かしい声が聞こえてきた。
5年経っても声だけは覚えているもんだ。
「もしもし、オレオレ。オレカズヒコだけど覚えてる?」
「はい。覚えてますよ。カズヒコ君を忘れた事なかった」っと、言うではないか!!
忘れた事なかったって・・・どちらの意味なんだろう?オレを恨んで忘れてないのか?それとも、オレを好きだったって事で忘れていないのか?
「ごめんね、急に電話しちゃって」
「なんかありましたか?私に電話なんて・・・」
「いや、アドレス帳が見付かって、夏(夏子)がどうしてるかと思ってさ」
それから一時間ほど話をした。
昔話、近況報告、世間一般話など、たわいもない話をした。
オレは電話を切る前に「あの時はごめん」っと謝った。本当に素直な気持ちで謝った。
「いいですよ。そんな昔の事は。カズヒコ君からの電話嬉しかったです」マジ?電話嬉しかったのか?本当に。
「じゃ、今度食事でもいかない?ダメだったら無理しなくていいけど?」
もしここで断られるなら、もう彼女には電話をしない。
一応彼女に謝った事だし、未練タラタラしているものよくない。
「はい。私はいつでもOKですよ」キタ――――――(≧∀≦)――――――ッ!!
マ マ マジか?夏は「忘れた事なかった」って言うけど、これはオレを恨んでじゃないのか!!うひょ〜、マジ最高!!
「本当に?いつでもOKって事は、今度の土曜日でもいい?」
「はい、いいですよ。会えるの楽しみにしてます」
つづく
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■ オレ結婚します |
その日は珍しく部屋のかたづけをしていた。
普段だらしないオレは、年末の大掃除におわれていた。
机の引き出しの中味を整理していると、懐かしいアドレス帳が見付かる。
オー懐かしいなぁ。どれどれっとアドレス帳を見ると、どうやら高校時代のアドレス帳らしい。
懐かしさに一通り目を通すと、結構な女性の名前。
だが、ほんの一部しか名前と顔を思いだせない。
懐かしいなぁ。みんなどうしてるだろうか?
5年も前のアドレス帳だ。もう結婚している子もいるだろう。
そんな中で、当時酷い別れかたをした女がいた。
この子には酷い事したよな。今は幸せにしているであろうか?
そんな事を考えていると「カズヒコ、あんた早く掃除しなさい」っと親の声。
そうだ!!オレは今掃除中だった。
アドレス帳なんて見てる暇はなかったのだ。
アドレス帳を元の引き出しにしまい、また掃除を始める。
ふ〜、ようやく終わったぜ。綺麗になったな。などと、自分で自分をほめてやった。
掃除を終え、綺麗になった部屋でくつろいでいると、先ほど見つけたアドレス帳を思い出す。
引き出しからアドレス帳を取り出し、また目を通す。
本当、みんなどうしてるかな?男の名前もかなりあったが、男がどうなろうとオレの知ったこっちゃない。
「みんなどうしてる?」は、女性の事だ。
そして、酷い別れ方をした女がひっかかる。
どうして、あんな別れ方をしたんだろう?
クリスマスイブ、街はカップルだらけだった。
オレも本命の女とイブを楽しんでいた。
当時高校生だったオレはお金もなく、本命の彼女とは家で過ごしていた。
そこに、この女はオレにクリスマスプレゼントを家まで持ってきたのだ。
本命の彼女がいるのに、なんてヤツだ!!っと思って「おまえ、わざわざ家までくるなよ。オレはおまえとは明日過ごす予定だろう」っと言った。
「うん。分かってるけど、今日はプレゼントだけ渡しにきたの。手編みのマフラーだよ」っとオドオドして手編みのマフラーが入っている袋を差し出してきた。
「そんなもんいらねーよ。今忙しいんだよ。帰ってくれよ」っと言い、玄関を閉めた。
玄関を閉める時、彼女は涙目になりながら「ごめんなさい」っと言っていた。
それ以来、その女と連絡を取るのをやめた。
つづく
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■ 間違いメール
H |
まもなくやってくる彼女。
オレの中のキャバ嬢はこんな感じだ。
こんな娘と一緒に食事ができるのか!!
早く逢いたい。
期待もMAXに達していた。
午後7時、待ち合わせの時刻になった。
行きかう人々を横目に、あの娘か?いや、もしかするとあれか?
だが、皆オレの前を素通りして行く。
7時10分、待ち合わせの時刻から10分が過ぎていた・・・
オレは不安になってきた。
もしかすると彼女はやってこないのか?
それともオレを確認して「なんだアイツ」っと思って、スルーして行ったのか?
オレは彼女にメールをしようと思い、携帯を取り出す。
携帯を片手にメールを打とうと思った瞬間、彼女からの電話だ。
電話に出てみると「もしもし、私。今新宿に着いたよ。ごめんね」っと言ってきた。
よかった。どうやら来ない訳ではないみたいだ。
それから待つこと5分・・・
・・・
・・・
「こんばんは」っと彼女の声。
・・・
・・・
オレは、一瞬凍りついた・・・
そこに現れたのは・・・
上の写真とは似ても似つかない!!
・・・
ド
ドラ
ドラえ
( ̄◇ ̄;)ドラえもんが・・・
どこからどう見ても、ドラえもんがミニスカートはいて来たとしかいいようがない・・・
オレは不意に金属バットで後頭部を殴られた感じだ。
Σ(|||▽||| )悲しい・・・オレは「ドラえもん」にドキドキしていたのだ。
ドラえもんだぞ!!ドラえもん。しずかちゃんならまだしも、オレはドラえもんに「萌ぇ〜」っとかしていたのだ。
今日の予定を全てキャンセルしたのは言うまでもない。
一応ドラえもんと一緒に食事をしたが、オレは彼女に逢って一時間で帰った。
オレは教訓を得た!!気をつけよう、甘い言葉と写メール写りのいい娘。
完
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■ 間違いメールG |
そのあと、幾度となくメールのやり取り、電話のやり取りをする。
このキャバ嬢はTVCMにも出演していたらしい。
オレのボルテージもMAXに達した。
CMに出て、キャバ嬢なんて!!すげ〜可愛いか綺麗に違いない。
オレってすげ〜ついてるな。
「棚からぼたもち」とは、この事を言うのか。
オレと同じ名前のカズヒコよ、キミは間違ってメールアドレスを教えてくれて有難う。
後はオレに任せてくれ。
そして、いよいよ逢う当日になった。
今日のオレは、仕事そっちのけで車を洗ったりしていた。
そしてシャワーを浴び、いつもより丹念に体を洗う。
勝負パンツをはき、髪のセットにいつもより時間をかけておこなう。
いよいよか。今日間違いメールから始まった恋?が現実のものとなるのか?!
キャバ嬢を待たせてはいけないと思い、オレは少し早いが家をでる。
っと、言うよりも、待ちきれないっと言った方が正しいかもしれない。
家を出て、新宿には30分もかからずに着いた。
待ち合わせの時間まで、あと約30分もある。
新宿に着いて直ぐに「もう、待ち合わせ場所に着いたよ」っとメールをする。
「もう着いたんだ。私はまだ電車だよ。もう少し待っててね」
待ちます。待ちます。いつまでも待ちますよ〜。
もう、オレの中では「怖いお兄さんが出てくる」などはすっかり忘れていた。
たった一週間の間に、彼女を信じきっていた。
今は早く彼女と会いたいっと思っているだけだった。
今日の彼女はミニスカートをはいてくるらしい。
オレの鼻の下は、ビヨ〜ンと伸びていたに違いない。
まもなく彼女が来る。ドキドキもMAXになってきた。
つづく
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■ 間違いメールF |
もう止めようと思うと、キャバ嬢からメールがきた。
「今電話くれた?非通知だったから電話でなかったの」
もうやめようと思うと、甘い言葉が投げかけてくる。
オレの意思の弱さといったら・・・
「うん。かけたよ。もう一回電話するから出てよ」と、メールしているではないか!!
やめようとは裏腹に、逢えたらラッキーと思っている自分がいる。
この時、自分の中の天使と悪魔が格闘していた。
当然のことながら悪魔が勝ったわけだが・・・
メールを送ってすぐに、また電話をかける。
電話のコールが数回、今度は電話に出た。
「ヘロヘロ」と、なんとも馬鹿げた出方をしてきた。
でも、まぎれもなく女の声だった。
オレは一瞬、ホッとして「アニハセヨ」っと、オレの方がバカ丸出しで応答してしまった・・・オレ35歳
スムースに会話にお互い入れた。
やはりキャバ嬢だけあって、トークは上手い。
電話をすること数十分、たわいのない会話で電話は終わった。
話してみると、意外にも悪い娘じゃなさそうだ。
これはオレを罠にはめようとしていないのでは?
そうだ、きっとそうなのだ。このキャバ嬢は彼氏と別れたばかりで、きっと寂しいんだよ。
っと、勝手に思いこみ「さっき電話では話せなかったけど、逢って食事でもいかない?」っとメールしてみた。
「うん、いいよ。っで、どこで逢う?」っと、直ぐにメールが返ってきた。
念の為、キャバ嬢の地元では会いたくない。
そして、万が一来なかった事も考えて「新宿だと遠い?」っと聞いてみた。
「ううん。大丈ビだよ。新宿でOKだよ〜ん」
後は、待ち合わせ日と時間だけだ。
リスクを最小限におさえたいので、平日の夜がいいのだが・・・相手はキャバ嬢、平日の夜といったらなかなか空いていないだろう。
でも念のために「平日の夜空いてる日ない?」っと聞いてみた。
勿論「ダメだよ」っと答えが返ってくると思ったのだが「うん。来週の金曜日ならいいよ」っといい方に予想は裏切られた。
金曜といえば、オレにとっても都合がいい。
結構遅くなったとしても、次の日は土曜日で休みだ。
オレってついてる〜なんて、これから起きる事態を予想していなかった・・・
つづく
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■ 間違いメールE |
それから、キャバ嬢からのメールは止まった。
これでいいんだ、これで。
あまりにも、うまい話なので、ホッとした反面、残念な気持ちもある。
もし、本当にキャバ嬢なら勿体ない事をした。
だが、これでいいのだ。
次の日の朝もメールは来なかった。
俺は少しずつキャバ嬢を忘れ始めていた。
仕事も忙しかったせいか、もう彼女忘れていた夕方「ハハハ、何それ?じゃ、090-
○○○○-○○○○が私の番号だから電話して」と、あのキャバ嬢からメールがきた
!
せっかく忘れかけていたのに…
このキャバ嬢は何を企んでるんだ?
いや、まだこいつが女とは限らない。
もしかすると、電話口に男が出て「お前、人の女に手を出して、ただですむと思
うなぁ」って凄まれるかもしれない。
さて、どうするか?
ここは慎重にならなくては。
あっ、非通知で電話すればいいんだ!
そうだ、そうだ。非通知だったら相手に、こちらの番号知られずにすむ。
おそるおそる184-090-○○○○-○○○○に電話する。
callが鳴り始める。
少しドキドキしていた。
このドキドキはトキメキとは明らかに違って、不安を示すものだ。
だがcallはするものの、いつまでたっても電話にはでない。
一度切った。これは益々怪しい。
メールが来てから、さほど時間がたっていない。
多分、相手も俺だと気付くはずだが…
まぁ、こっちの番号も分からないので、何もリスクはない。
今度こそ、もう終わりでいい。
つづく
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■ 間違いメールD |
キャバ嬢が住んでるのは武○浦和。
そっちの方で逢うと、後で怖いお兄さん達が出てきてボコられるかもしれない。
ここはなるべくキャバ嬢の地元から離れた場所で会うしかないなぁ。
「どこで会う?オレ武○浦和の方全然わからないんだよね」
「そっか・・・そっちの方まで行ってもいいよ」っと、返事がきた。
マジ?ラッキーだ。これで怖いお兄さんが出てくれる可能性が減ったと思う。
「じゃ、新宿とかでもいいかな?」
「うん。全然OKだよ。じゃ、新宿で。いつ逢えるの?」っと、キャバ嬢は会う気満々だ。
すげ〜疑わしいな。何故会う気満々なんだろう?
金でもせびられるのか?やっぱり怖いお兄さんでも出てくるのか?
逢いたい気持ちと、怖い気持ちが交差する。
オレ、大丈夫か?こんなにあっさりした展開で?
おかしくないか?これが普通のOLとかなら分かるが・・・
相手がキャバ嬢で、わざわざ新宿まで出てきてくれる。おまけに「いつ逢う?」だと。
こんなうまい話があっていいのか?
もしかすると、男じゃね〜か?
そうだよ!!キャバ嬢とか言って、本当は新宿2丁目の○イに違いない?!
オレには、そんな趣味はないぞ!!こわっ!
オレは「もう逢えなくてもいいや」っと言う気持ちが芽生えた。
「あの〜まさか男じゃないよね?」なんて、とんでもないメールをした。
もう、キャバ嬢は怒ってメールを返してこないであろう。
つづく
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■ 間違いメールC |
「33歳 自営業だよ」っとメールを送った。
っが・・・それからメールが来なくなってしまったのだ。
もしかすると、この娘は10代なのかもしれない。
10代からすると33歳はりっぱなおじさんだ。
これで終わったか?!
っと思っている事、数時間「これから出勤だよ。面倒だな」ってメールがきた。
何故か、もうメル友になっている。
上手くいけば、このキャバ嬢と会えるかもしれない。
その後もメールを続ける事数日、オレはいよいよ「逢わない?」ってメールを送った。
このままだと、ただのメル友にすぎない。
オレはメル友なんぞいらないし。
これで逢えないなら、もうメールするつもりもない。
メールを送った数分後
「いいよ。いつ逢う?」っと、意外にもあっさりOKをもらった。
ラッキーo(*^▽^*)o~♪こんなにあっさりOKをもらえるとは思ってなかった。
こんなに上手くいっていいのか?
いや、これは罠なのかもしれない。
オレは以前、付き合っている女から騙された事があった。
見ず知らずのメールアドレスから「メル友になってください」と、来たので、気軽に「いいよ」みたいな感じでメールを続け、逢うまでにいたった。
待ち合わせの場所に現れたのは、当時付き合ってた彼女だった・・・
友達を使ってオレを引っ掛けてきたのだ。
勿論、その後に待っていたのは・・・皆さんのご想像にお任せします。
相手はキャバ嬢、男なんぞ、はいて捨てるほどいるはず!!
オレから「逢いたい」ってメールをしたが、こんなにもあっさりOKをもらうと怖いものがある。
ここは慎重にいかないと、後で痛い目にあうかもしれない。
つづく
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